PROS : 刺さらない高音・前に出るボーカル・耳疲れしにくい設計
CONS : 5kHz帯域の不自然さ・音場の狭さ・ボーカルの伸びが不足
イヤホン | 総合評価 | 女性ボーカル | 高音 | 低音 | バランス | 解像度 | 音場 |
LETSHUOER DX1 | 7 | 8 | 8 | 7 | 7 | 8 | 7 |
🎧 基本構成
- ドライバー:11mmアルミニウム・マグネシウム合金ダイナミック
- 特記:5kHzノッチフィルター内蔵
- テスト環境:付属バランスケーブル / DIVINUS VELVET(私物)
🔊 音質特性
最大の特徴は5kHz帯域の意図的な抑制。これにより歯擦音(シンバルや「サ行」の音)が大幅に軽減される反面、ボーカルの倍音成分まで削られるため、「声の輪郭が不自然にぼやける」という副作用が発生。女性ボーカルが前傾で聴きごたえがある反面、高い声域で「伸びや艶が不足した平板な印象」を与える可能性がある。
🆚 比較評価
項目 | DX1 | 鳴神 | Etude |
---|---|---|---|
ボーカル | 前面突出 伸び不足 |
自然な定位 | 解像度◎ |
音場 | 前後型 左右狭め |
三次元的 | バランス◎ |
※測定環境:DIVINUS VELVETイヤーピース使用時
⚡ カスタマイズ効果
- NiciHiFi-20(ケーブル):
- 低音解像度が向上
- 音場の左右拡張感アップ
- SednaEarfitCrystal(イヤーピース):
- 5kHzディップの影響を軽減
- ボーカルの輪郭が明確化
📝 総評
DX1は「特定の用途に特化した選択肢」として評価できます。歯擦音が気になる方や、ポッドキャストを長時間聴く方に適しています。ただし、音楽鑑賞においては「女性ボーカルの自然な伸び」や「音場の広がり」を求める方には、別のイヤホンをおすすめします。