CCA Phoenix

イヤホン 総合評価 女性ボーカル 高音 低音 バランス 解像度 音場
CCA Phoenix 9 9 8 8 8 8 7

PROS

  • 女性ボーカルが前に出てクリア。コーラス表現も良い
  • 付属ケーブルとの相性が良く、ボーカルが映える
  • 解像度が高めで細かい表現を拾いやすい

CONS

  • やや寒色寄りで「線の細さ」を感じる場面がある
  • 迫力を求める人には物足りなく感じることがある
  • 音場の奥行きは控えめで広がりは普通

🎧 ドライバー構成と視聴環境

  • ドライバー構成:10mm デュアルマグネットダイナミックドライバー
  • 使用ケーブル:付属ケーブル(アンバランス)
  • 使用イヤーピース:DIVINUS VELVET

🔊 音質傾向

本機はドンシャリではなく、寒色寄りの“かまぼこ”気味なキャラクターで仕上げられています。
低域はややタイトで沈み込みが程よく、スッキリとした音です。
女性ボーカルは前に出てクリアに聴こえ、コーラス描写も得意です。やや線が細く感じられる場面もありますが、全体のレベルは高めです。
高音域はハッキリとしていますが、前に強く出すタイプではなく刺さりにくい調整になっています。
解像度はやや高め、音場は横方向の広がりは普通で奥行き感は控えめです。

🎼 比較試聴

  • ooopusX Op.24(付属ケーブル同士で比較):Op.24は暖色系で低音がやや強め。Phoenixは寒色系で低音はタイト、ボーカルはPhoenixの方がクリア。Op.24の方が音場が僅かに広く、解像度はPhoenixが僅かに高い。
  • SIMGOT EA500LM(同条件):EA500LMは低音の弾力とタイトさがあり、高音域の主張・ディティールで優れる。Phoenixはかまぼこ寄りでボーカル帯が前に出るタイプに感じられる。

🔌 リケーブル効果

  • NiciHiFi(新ケーブル・アンバランス):低音の強さ自体は変わらないが質感が向上。女性ボーカルの相対的な位置がやや下がり、ブレスに艶が乗る。高音が少し主張して分離が改善、音場に広がりが出る。
  • Culemi-02(バランス):全体の解像度が上がり低音に重みが増す。女性ボーカルはクリアさを保ちつつ相対的に位置が下がり、空間表現が広がる。
  • NICEHCJ OurOasis(バランス):低音に重みが出て女性ボーカルはややクリアに。高音域の分離も改善し、全体の底上げにつながる。

📝 総評

CCA Phoenixは、女性ボーカルをしっかり前に出しつつ解像度も高めに仕上げられたイヤホンです。
付属ケーブルの相性が良く、ボーカル主体で聴きたい場合はケーブル交換なしでも十分満足できる仕上がりです。
寒色系のかまぼこ寄りという個性があるため、ドンシャリ好きな方には物足りなさを感じるかもしれません。
「クリアなボーカル表現を手軽に楽しみたい」方におすすめできる一本です。

HBB氏が「HeartMirrorのようなカルト的な人気が出そう」と評していましたが、確かに好む方は多そうなイメージがあります。
少し古いですが個人的には、Tanchjim OLAと付属ケーブルの関係に近いものを感じました。

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