| イヤホン | 総合 | ボーカル | 高音 | 低音 | バランス | 解像度 | 音場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| KZ Axas | 8 | 7 | 8 | 8 | 8 | 8 | 7 |
レビュー環境
ケーブル
XINHS G88(バランス)
イヤーピース
DIVINUS VELVET
DAC/AMP
FIIO K9 AKM
サウンド特徴
低音域
程々の重みとパンチ感があり、浅めの沈み込みで軽快な響き。タイトで分離の良さが特徴。
ボーカル表現
前方定位ではないがクリアに聴こえる。ブレスやサ行がやや刺激的に感じられる場合がある。
高音域・解像度
解像度が高く、近めで存在感のある音。高音域の伸びも良好。
基本特性
低音と高音が前に出た、ややV字傾向のバランス。価格帯を考慮すると高い解像度と良好なバランスが魅力。
イヤホン比較
vs KZ Libra X
Libra Xは全体的に重心が高く軽めの音。Axasはより落ち着いて聴きやすく、解像度もわずかに上回ります。
vs KZ Libra Balanced
Libra Balancedも低めの重心。Axasは低音域のタイトさと分離感、高音域やボーカルの伸び、解像度で優位性があります。
vs ROSESELSA Aurora Ultra / ooopusX Op.24
Aurora Ultraは低音の重み、前方で艶やかなボーカルが特徴。Op.24はボーカルが前に出て厚みがあり聴きやすい。Axasは低音域の解像度や、V字傾向のメリハリのあるサウンドが特徴です。
ケーブル交換による変化
Nici HiFi-39 リケーブル時
低音域に弾みがでて質感が向上。女性ボーカルが前方化しクリアに。高音域は分離感が良くなるなど、リケーブルの効果を感じやすいイヤホンです。
総評
KZ Axasは、1DDというシンプルな構成でありながら、「高めの解像度」と「キレの良い低音」を両立させたイヤホンです。同価格帯では良好なバランス感が特徴です。
KZの他モデルと比較しても、落ち着いた聴きやすさと解像度の高さが際立っています。ややV字傾向で低音と高音が前に出るサウンドは、ロックやポップスなどで活躍します。
以下のような方に特におすすめします:
- コストパフォーマンスに優れた、解像度の高いイヤホンを探している方
- キレの良い低音と存在感のある高音を好む方
- ケーブル交換でさらにサウンドを詰めたい方
付属ケーブルではなくXINHS G88を使用したレビューですが、Nici HiFi-39へのリケーブルでさらなる向上が望めるなど、カスタマイズの楽しみも備えています。手軽に高性能を求める方にうれしい1本です。
