| イヤホン | 総合 | ボーカル | 高音 | 低音 | バランス | 解像度 | 音場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CCZ CZ10 | 9 | 8 | 8 | 9 | 9 | 9 | 8 |
レビュー環境
サウンド特徴
低音域
重みと厚みがあり程よい強さ。ベースラインの下支えがしっかりしているが、ブーミーにならずクリーン。
ボーカル表現
やや前方定位でクリア。厚みは控えめだが刺さりが少なく、聴き疲れしにくいバランス。
高音域・解像度
分離が良くバランスの取れた音。解像度は高めで、伸びやかさとシャープさのバランスが絶妙。
基本特性
聴き疲れのしにくいバランスの良い音。音場は普通からやや広めで、1DD+4BAの構成が生む良好な分離感が特徴。
イヤホン比較
vs CCA Pheonix
Pheonixは低音・高音ともに主張が強く厚みがある。ボーカルはPheonixの方が前方で目立つが、CZ10は重心が低めで聴きやすい。
vs ooopusX Op.24
Op.24はボーカルが前方で分離感が良く、CZ10は低音の厚みと聴きやすさで優れる。
vs SIVGA Que
Queはよりクリアで艶やかなボーカルと自然な広がりが特徴。CZ10は低音の厚みと聴きやすさが良い。
vs ikko OH300
OH300は重心低めの暗い音質で低音の重みに優れる。CZ10は全体的に重心が高く、クリアなボーカルと解像度の高い高音が特徴。
ケーブル交換による変化
各ケーブルでの特性変化
NiciHiFi-20: 分離感が向上し音場が広がる。低音の沈み込みと質感が向上。ボーカルは前方化しクリアに艶やかに。高音の伸びが良くなる。
ZiSin Chi Dragon: 解像度が上がり細部まで感じやすくなる。低音に弾力が加わり、ボーカルはクリアでブレスに艶が出る。高音の分離感がさらに向上。
総評
CCZ CZ10は、1DD+4BAのハイブリッド構成を持ち、「しっかりした低音」と「聴きやすいバランス」を特徴とするイヤホンです。
以下のような方に特におすすめします:
- 低音はしっかりほしいが、ブーミーな音は好まない方
- ボーカルが前に出すぎない、バランスの取れた音を求める方
- ケーブル交換でさらにポテンシャルを引き出したい方
付属ケーブルではなくXINHS G88を使用したレビューですが、リケーブルでさらに分離感や解像度が向上するなど、カスタマイズの余地も十分あります。ベースラインをしっかり感じさせながらも全体的なバランスを崩さない、低音を基盤としたオールラウンダーと言えるでしょう。

