MUSE HiFi U3(USBDAC)《PR》


PORTABLE USB DAC REVIEW

MUSE HiFi U3

低ノイズで穏やかな暖色サウンド。3.5mmと4.4mmを小さな筐体に収めた、扱いやすいUSB DAC。

提供品について
本製品はHiFiGo JP(@HifigoJp)様よりレビュー用にご提供いただきました。内容や評価についての指定はなく、スマートフォンへ接続し、複数のUSB DACと比較したうえで率直に記載しています。

MUSE HiFi U3は、DACにKT02H20P、アンプ部に2基のSGM8262を採用した小型USB DACです。コンパクトな筐体ながら3.5mmと4.4mmの両方を搭載し、PCM 384kHz/32bitとネイティブDSD128、5バンドPEQにも対応しています。

実際の音はやや暖色寄りで、低価格帯ながら必要な解像感を確保しつつ、ノイズ感を比較的少なく抑えています。刺激の強さよりも聴きやすさと全体のバランスを重視しており、スマートフォンで気軽に長時間音楽を楽しみたい方へ勧めやすい一台です。

QUICK VERDICT

定価29.99ドルという手頃さ、小型・軽量、3.5mm/4.4mm対応、低ノイズという実用性が魅力。やや暖色で刺激が少なく、初めてのUSB DACとしても選びやすい製品です。

良い点

  • 低価格ながら解像感をしっかり確保
  • 比較的ノイズ感が少なく聴きやすい
  • 3.5mmと4.4mmの両方に対応
  • やや暖色寄りで高域の刺激が強くなりにくい
  • 18.8gの小型・軽量ボディ
  • 5バンドPEQに対応

気になる点

  • より高価なPureAuralほどの解像感や見通しはない
  • バランス接続で出力が大きくなるということはない
  • 鋭い高域や強いメリハリを求める方には穏やかに感じやすい

主な特徴

U3は、デスクトップ機を意識した回路構成を超小型の筐体へまとめたUSB DACです。フルディスクリートOPAMPフィルター設計と、独立した2基のSGM8262による増幅回路を採用しています。

小型ながら2系統の出力3.5mmと4.4mmのイヤホン出力を搭載。手持ちのケーブルに合わせて接続を選べます。
デュアルSGM8262独立した2基のSGM8262を採用し、最大125mWの出力に対応します。
ハイレゾ再生対応最大PCM 384kHz/32bitとネイティブDSD128のデコードに対応します。
5バンドPEQプリセットの選択に加え、ゲイン、Q値、フィルターなどを調整できるハードウェアレベルのPEQに対応します。

主な仕様

製品名 MUSE HiFi U3
DAC KT02H20P
アンプ SGM8262×2
回路設計 フルディスクリートOPAMPフィルター設計
イヤホン出力 3.5mm/4.4mm
対応フォーマット 最大PCM 384kHz/32bit、ネイティブDSD128
最大出力 125mW
音質調整 5バンドPEQ、プリセットEQ
重量 18.8g
対応環境 Windows/macOS/iOS/Android
定価 29.99ドル

※仕様および価格はメーカー・販売ページ掲載情報に基づきます。最大出力の測定条件は販売ページに明記されていないため、数値のみ掲載しています。

デザイン・使い勝手

重量18.8gの小型ボディで、スマートフォンと一緒に持ち歩きやすいサイズです。3.5mmと4.4mmを一台に搭載しているため、ケーブルの端子に合わせてUSB DACを交換する必要がありません。

この価格帯では3.5mmのみの製品も少なくないなか、4.4mm接続まで選べることは大きな利点です。また、5バンドPEQを使えば、組み合わせるイヤホンや好みに合わせて音を調整できます。

試聴環境

USB DAC MUSE HiFi U3
イヤホン BOOMDROP XTM-DPA
ケーブル BOOMDROP XTM-DPA付属ケーブル
接続 3.5mm/4.4mm
再生機器 スマートフォン
比較機 NICEHCK NK1 Ultra
NICEHCK PureAural

※音質の印象は、使用するイヤホン・ヘッドホン、ケーブル、音源、音量などによって変化します。

音質

基本特性

全体はやや暖色寄りで、刺激を抑えたバランスの良い音です。低価格帯ながら解像感はしっかり確保され、音が大きくぼやける印象はありません。ノイズ感も比較的少なく、長時間でも落ち着いて聴きやすい方向です。

低音域

低音域は適度に主張があり、音全体へ温かさと安定感を加えます。PureAuralより存在感が分かりやすく、4.4mm接続では3.5mm接続よりもわずかに引き締まって感じられました。

女性ボーカル

女性ボーカルはクリアさと艶を感じやすく、落ち着いた聴かせ方です。3.5mm接続では相対的にわずかに前へ出ます。NK1 Ultraほど上方向への伸びを強調しませんが、U3の方が滑らかで艶を捉えやすく感じました。

高音域

高音域は刺激や鋭さを強く出さず、全体になじむ穏やかな表現です。4.4mm接続ではわずかにクリアさが増します。解像感ではPureAuralに及びませんが、刺さりを抑えて長時間聴きやすい音にまとまっています。

3.5mmと4.4mmの比較

BOOMDROP XTM-DPAの付属ケーブルでプラグのみを変更し、3.5mmと4.4mmを聴き比べました。最初はほとんど同じに感じましたが、聴き込むと僅かな傾向の違いがあります。

3.5mm接続

女性ボーカルが相対的にわずかに前へ出ます。声を中心に聴きたい場合はこちらが合わせやすく感じました。

4.4mm接続

音場が少し広がって開放感が増し、低音がわずかに引き締まります。高音域も僅かにクリアになる印象です。

音量差について
同じ音量設定で比較した場合、3.5mmと4.4mmで聴感上の音量差はほぼありませんでした。4.4mmだから大幅に音が大きくなるタイプではなく、違いは音場や輪郭の僅かな変化として感じられます。

ほかのUSB DACとの比較

DONGLE DAC
NICEHCK
NK1 Ultra

U3はやや暖色系で、NK1 Ultraは中高域寄りの寒色系に感じます。NK1 Ultraは音の勢いと女性ボーカルの上方向への伸びが分かりやすい一方、U3はノイズ感が少なく、落ち着いて聴きやすい音です。

女性ボーカルはU3の方がクリアさと艶を感じやすく、高域の刺激を抑えながら声の質感を楽しみたい場合に向いています。

UPPER MODEL
NICEHCK
PureAural

PureAuralは中高音寄りの寒色系で、U3より解像感が高く、細かな音をきれいに見通せます。女性ボーカルもPureAuralの方がクリアです。

対してU3は低音域の主張が少し強く、ボーカルも落ち着いた聴かせ方です。純粋な音質ではPureAuralが上ですが、U3は約30ドルの価格と小ささを考えると、音のバランスと低ノイズ性がよくまとまっています。

どんな方におすすめか

  • 初めて小型USB DACを購入する方
  • 3.5mmと4.4mmの両方を一台で使いたい方
  • 高域の刺さりや強い刺激が苦手な方
  • 女性ボーカルの艶と聴きやすさを重視する方
  • スマートフォンで長時間音楽を聴く方
  • 低価格でもノイズ感の少ない製品を探している方

総評

MUSE HiFi U3は、定価29.99ドルという低価格ながら、低ノイズ、十分な解像感、やや暖色でバランスの良い音を実現した小型USB DACです。

3.5mmでは女性ボーカルが僅かに前へ出て、4.4mmでは音場の広がり、低音の引き締まり、高域のクリアさが少し増します。差は大きくありませんが、同じ一台で両方を選べること自体が便利です。

PureAuralのような上位機と比べれば解像感には価格相応の差がありますが、U3は刺激を抑えた聴きやすさとノイズ感の少なさが魅力。高域の刺さりが苦手な方や、長時間のリスニングにも向いています。

小ささ、接続の自由度、音のまとまりを考えると、初めてのUSB DACとして万人に勧めやすく、価格以上に完成度の高い一台です。

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