| イヤホン | 総合 | 女性ボーカル | 高音 | 低音 | バランス | 解像度 | 音場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| TANGZU WANER SG 2 Red Lion Edition | 8 | 9 | 8 | 8 | 8 | 8 | 8 |
レビュー環境
WANER SG 2 Red Lion Edition 注目ポイント
10mmシングルダイナミックドライバーを搭載したモデル。定番機「WANER SG2」をベースに、低音域(BASS)の表現力を強化したバリエーションモデルです。
サウンド特徴
基本特性
全体のバランスが非常に良く整っています。音場は普通からやや広め、解像度についても普通からやや高めという、過不足のない素直な音響特性を持っています。
低音域
前に出すぎるような極端な強さではなく、しっかりとした重みと実体感を持った存在感のある鳴り方です。
女性ボーカル
音像の配置はやや前め。重心が少し低めに安定しており、落ち着きを感じさせる聴き取りやすいボーカル表現です。
高音域
適度な分離感と解像感を備えており、他の帯域を邪魔することなくスッキリと鳴り響きます。
他機種との比較
vs TANGZU WANER SG2(通常版)
Red Lion Editionは通常版と比べ、低音に重みと厚みが加わり、確固たる土台が形成されます。ボーカルは通常版の方がやや前に出て開放的な伸びを見せますが、Red Lionはより落ち着いたトーンで全体のバランスの良さが光ります。
vs DUNU TITAN X
TITAN Xの方が低域の主張が強めですが、Red Lionもしっかりとした深い沈み込みを持っています。ボーカルはRed Lionの方が前めに出て適度な艶感があり、TITAN Xはクリーンですっきりとしたアプローチです。高域のディテール感はTITAN Xがやや優位です。
vs ooopusX Op.22(バランスモード)
Red LionはOp.22に対して、低域に若干のパンチ力とクリアさがあり、音場もよりワイドに感じられます。ボーカルはRed Lionが前に出て艶っぽさを聴かせるのに対し、高域はマイルド。Op.22は高域がよりシャープに尖る印象です。
vs Kiwi Ears Chorus
低域の沈み込みは両者ともに心地よいレベルですが、Chorusの方がややタイトです。ボーカルの距離感はRed Lionの方が若干前め。Chorusは全体的にクリアさ、解像感、高域の広がり、精度感、そして音場の広さにおいて一歩上回る性能を見せます。
総評
- しっかりとした低音の土台による、破綻のない優れたトータルバランス
- 重心が低く、長時間のリスニングでも聴き疲れしにくい落ち着いた女性ボーカル
- 極端な癖がなく、どんな音源にも合わせやすいマイルドで安定したサウンド
- 通常版のWANER SG2と比べると、女性ボーカル特有の「突き抜けるような伸び」や前への押し出しは僅かに控えめ
- 高域の輪郭のシャープさや、開放感を最優先する人には少しマイルドに映る可能性
通常版に比べて僅かに女性ボーカル特化度は落ちるものの、強化された低音域が下支えとなることで、全体のバランスの良さと「聴きやすさ」が大きく向上しています。
単に低音の量感を増やしただけのドンシャリ系ではなく、しっかりとしたサウンドの土台を作って音楽性を高めた、非常に完成度の高い優等生的な一本だと感じました。
