| イヤホン | 総合 | 女性ボーカル | 高音 | 低音 | バランス | 解像度 | 音場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NICEHCK NX8Ti | 11.5 | 11.5 | 11.5 | 11.5 | 11.5 | 11.5 | 10.5 |
提供元:KRHIFI様
- NICEHCK NX8Ti
5月7日より販売開始となります。
初売り特別価格359ドルのようです。(定価399ドル)
NX8Ti 注目ポイント
前作NX8の成熟した構造を基に、素材・部品・調音を全面刷新した限定フラッグシップモデルです。
- ドライバー構成の強化:1DD+6BA+1PZT構成。中低域にはチタン合金DD、超高域にはPZTを採用し、全帯域のエネルギー配分を最適化しています。
- プレミアムな内部設計:Rubycon製フィルムコンデンサーや6N単結晶銀の内部配線を採用し、倍音表現やディテールの再現性を高めています。
- 精密な筐体加工:レーザー彫刻とCNC研磨を施したチタン合金パネルを採用。音響特性と高級感ある視覚質感を両立させています。
レビュー環境
サウンド特徴(チタン合金ノズル)
基本特性
NX8の暖色傾向とは異なり、NX8Tiはやや寒色寄りの音質傾向を持ちます。高い解像度・分離感が特徴のサウンドバランスです。
低音域
厚みがあり、心地よい弾力性を感じさせる音です。キレのあるタイトな鳴り方でありつつ、質感の豊かさが際立ちます。
女性ボーカル
配置はやや前め。クリアで見通しが良く、特に高域側の伸びがスムーズで非常に綺麗な響きを聴かせます。
高音域
解像度が高く、音の粒立ちがハッキリとした質感です。分離感に優れており、見通しの良いクリアな空間を演出します。
ノズル交換検証
チタン合金ノズル
全帯域にわたって密度が高く、解像感と空間表現のバランスが非常に優れています。女性ボーカルや音場の広さを重視する自分としては、こちらのクリアで伸びやかな鳴り方がかなり好感触でした。
真鍮金メッキノズル
低音域が柔らかくなり、中低域の響きを活かしたゆったりとしたサウンドに変化します。重心が下がる分、ボーカルに僅かな艶感が出て聴きやすくなりますが、個人的にはチタンノズルの方がクリアで好みです。
他機種との比較
vs NICEHCK HIMALAYA
NX8TiはHIMALAYAより重心が高めで、よりモニタライクかつクリーンな音作りです。HIMALAYAは低域の響きや重みが強く、高域の主張もNX8Tiより一歩強めに感じられます。
vs Kiwi Ears ORCHESTRA Ⅱ
ORCHESTRA Ⅱは非常にタイトでシャープですが、NX8Tiはより落ち着いた重心の低さがあり、ボーカルの温かみや聴きやすさが際立ちます。高域の刺さりもNX8Tiの方が上手く抑えられています。
vs ZiiGaat Arcanis
NX8Tiは抜けの良いクリアな粒立ちと高重心なサウンドが持ち味。対してArcanisは、厚みのある低域と立体感のある柔らかな広がりを特徴としており、対照的なキャラクターです。
vs Celest PhoenixCall II
PhoenixCall IIと比較すると、NX8Tiはより高域のクリアさと音場の広さで優位に立っています。細かなディテールの描写力もNX8Tiの方が一枚上手です。
vs TANCHJIM SODA
SODAは全体的に明るく快活な音ですが、NX8Tiはそれよりも落ち着きつつ、解像感の高いビシッと決まった音像を楽しめるのが魅力です。
リケーブル検証
Nici HiFi-07 Phantom
低域がタイトに締まり、ボーカルの明瞭度が一段階向上します。高域の解像度と音場の広がりも改善され、刺激を適度に抑えつつクリアさを高められる、相性の良いリケーブルです。
※標準ケーブルも7N単結晶銅の太径仕様でクオリティが高いため、リケーブルなしでも十分なポテンシャルを発揮します。
総評
👍 良い点
- 寒色寄りの透明感と、見通しの良い優れた音場表現
- 高い解像度と粒立ちの良い高域による、圧倒的な情報量
- チタン筐体や贅沢な内部配線、豊富な付属品がもたらす高い満足感
👎 気になる点
- 前作NX8の「暖色・ゆったり感」を重視するユーザーにはクリアすぎると感じる可能性
- 付属ケーブルはやや太めで、光沢のあるグレーの色味は好みが分かれそう
💡 総括:どんな人におすすめ?
「クリアな視界」と「女性ボーカルの美しさ」を両立したい方にとって、このNX8Tiは有力な選択肢です。多ドライバーらしい密度の濃い音でありながら、決して混ざり合うことのない高い分離感と、空気感まで再現する高域の伸びが楽しめます。限定モデルならではのこだわり抜かれた作り込みを、ぜひその耳で体感していただきたい一台です。

