Binary 1900《PR》

イヤホン 総合 女性ボーカル 高音 低音 バランス 解像度 音場
Binary 1900 11 10 11 11 11 12 11

IEM REVIEW #268
PR・提供品

Binary 1900

HiFiGo JP(@HifigoJp)様よりご提供いただいた、1基のダイナミックドライバー、1基のPR、4基のBAドライバーを搭載するハイブリッドイヤホンです。

全音域にわたって濁りが少なく、非常に高い解像度と優れたバランスを持つイヤホンです。寒色寄りのクリアな音ながら、鋭く尖った部分は抑えられており、高域にも伸びと滑らかさがあります。刺激が強くないため、長時間でも聴きやすいサウンドです。

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レビュー環境
ケーブル
Binary EP321付属ケーブル(バランス接続)
イヤーピース
ELOIT VELVET
DAC/AMP
FiiO K9 AKM

※Binary EP321付属のバランスケーブルを使用した評価です。

サウンド特徴

基本特性

全体的に寒色寄りで、濁りの少ないクリアなサウンドです。解像度は非常に高く、細かな音を捉えやすい一方、輪郭を鋭く尖らせすぎていません。音場もやや広く、各帯域のつながりとバランスに優れています。

低音域

少しパンチがあり、タイトに引き締まった低域です。音の濁りが少なく、空気感と質感も良好。過度に量感を強調するタイプではありませんが、軽快さを保ちながら全体をしっかりと下支えします。

女性ボーカル

女性ボーカルはわずかに重心が高く、クリアで見通しの良い表現です。強く前へ押し出すタイプではありませんが、周囲の音から分離され、歌声を自然に追うことができます。刺さりも抑えられており、明瞭さと聴きやすさを両立しています。

高音域

クリアで上方向への伸びがあり、細かなディテールも感じ取りやすい高域です。解像感は高いものの、過度にシャープな音ではなく、滑らかさも備えています。高域をしっかりと描きながら、刺激を抑えた聴きやすい仕上がりです。

他機種との比較

vs Binary EP321

1900の低域はクリーンでタイトに引き締まり、質感もわずかに良く感じられます。どちらも低域はやや軽めです。女性ボーカルは1900の方が若干重心が低く、落ち着いた聴きやすい表現で、EP321は歌声が少し前へ出ます。高域は1900が滑らかで刺激を抑えた音なのに対し、EP321はややシャープで解像感と主張があります。高域の鮮明さにこだわるならEP321、全体のバランスと聴きやすさを重視するなら1900が合いやすいでしょう。

vs CRINEAR DAYBREAK

1900の低域はクリーンでタイトにまとまり、空気感も感じやすい音です。DAYBREAKは低域により厚みがあります。女性ボーカルは1900の方がクリアで上方向への伸びを感じやすい一方、DAYBREAKは落ち着きと温かみがあります。高域は1900がクリアでハッキリとした、ややシャープな表現です。1900の方が全体的に寒色寄りで、音の輪郭を明瞭に捉えられます。

vs TANCHJIM SODA

1900の低域はクリーンでタイトに引き締まり、適度なパンチがあります。SODAはより厚みを感じやすい音です。女性ボーカルは1900がやや重心高めでクリアなのに対し、SODAはブレスなどに艶感があります。高域は1900の方が細かなディテールを捉えやすく、音の主張も明瞭です。SODAは響きがより自然で、柔らかさを感じられます。

リケーブル効果(Nici HiFi-16)

Nici HiFi-16へリケーブルすると、1900のクリアさを残しながら、女性ボーカルの位置や全体の温度感に変化が感じられました。

  • 女性ボーカル:重心がやや下がり、歌声が前へ出ます。温かみも加わり、標準状態より存在感のある表現になります。
  • 高音域:輪郭が若干柔らかくなり、さらに刺激を抑えた聴きやすい音になります。

音質変化は極端ではありませんが、女性ボーカルを少し近づけたい場合や、寒色寄りの音に温かみを加えたい場合には試す価値がありそうです。

総評

👍 良い点

  • 非常に解像度が高く、細かな音を捉えやすい
  • 全音域にわたって濁りが少なくクリア
  • 低域がタイトで、空気感と質感も良い
  • 高域に伸びがありながら、過度にシャープではない
  • 全体のバランスが良く、長時間でも聴きやすい
👎 気になる点

  • 重く厚みのある低域を求める場合は、やや軽く感じられる
  • 女性ボーカルの強い前傾感や濃い艶を求める場合は控えめ
💡 総括:どんな人におすすめ?

Binary 1900は、非常に高い解像度と優れたバランスを持つイヤホンです。全音域にわたって濁りが少なく、低域はクリーンでタイト、高域はクリアに伸びながらも、過度にシャープにならないよう整えられています。

寒色寄りで見通しの良い音ですが、鋭く尖った帯域は少なく、刺激も比較的抑えられています。女性ボーカルはわずかに重心が高く、クリアで自然な距離感。強く前へ押し出すタイプではないものの、歌声が周囲の音に埋もれず、長時間でも聴きやすくなっています。

Binary EP321が高域の解像感や主張を重視した音であるのに対し、1900は全体のつながりとバランスに優れています。特定の帯域を強調するのではなく、高解像度でクリアな音を疲れにくいバランスで楽しみたい方におすすめです。

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