| イヤホン | 総合 | 女性ボーカル | 高音 | 低音 | バランス | 解像度 | 音場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| LOVEDIAQUE COMET | 10 | 10.5 | 9.5 | 9 | 10 | 10 | 9.5 |
レビュー環境
サウンド特徴
基本特性
音の立ち上がりが速く、各音を明瞭に捉えやすいサウンドです。解像度は高く、音場もやや広め。低域の沈み込みがありながら音が滞留しにくいため、ボーカルやコーラスとの分離にも優れています。
低音域
深さを感じやすく、タイトに引き締まった低域です。量感や厚みを過度に強調せず、低い位置まで沈み込むことで全体を下から支えています。立ち上がりも速く、ボーカルを邪魔しにくい明瞭な低域です。
女性ボーカル
女性ボーカルは分離が良く、低い声から高い声までバランス良く聴こえます。特定の帯域だけを強調せず、歌声全体を鮮明に描く表現です。メインボーカルだけでなく、後方のコーラスもしっかりと聴き取れます。
高音域
余計な響きが少なく、クリアで正確な高域です。音の輪郭を明瞭に描きながら、不必要に響きを足さないため、楽器の位置や細かな音を捉えやすくなっています。華やかな余韻よりも、正確さと見通しの良さを重視した表現です。
COMETは非常に音量を取りやすく、手持ちのイヤホンと比べて、およそ3分の2程度の音量でも十分に聴くことができました。普段と同じ音量設定では大きく感じる可能性があるため、接続時は低い音量から調整するのがよいでしょう。
他機種との比較
vs SIMGOT EA500LM
COMETの低域は深い沈み込みを感じやすく、タイトにまとまった音です。EA500LMは若干重みがあります。女性ボーカルはCOMETの方がわずかに分離が良く、温かみを感じられる表現。EA500LMは重心がやや高めです。高域はCOMETがクリアで解像感があり、余計な響きを抑えた音なのに対し、EA500LMは硬質ながら、やや広がりを感じやすくなっています。
vs TANCHJIM FOLA
COMETの低域は沈み込みが良く、低い位置まで音を感じやすいのに対し、FOLAはよりクリーンで厚みがあります。女性ボーカルはCOMETの方が前へ出て、細かな表現まで聴き取りやすい音です。FOLAは重心が高く、より明るくクリアに聴こえます。高域の細かなディテールはFOLAの方が捉えやすくなっています。
vs BOOMDROP 火日晴 XTM-DPA Button
COMETの低域は重みと沈み込みがあり、低い位置から全体を支える音です。XTM-DPA Buttonはよりクリーンでタイトにまとまっています。女性ボーカルはCOMETの方が分離感に優れ、歌声にわずかな艶感もある表現です。高域はCOMETが若干クリアなのに対し、XTM-DPA Buttonはややシャープで、細かなディテールを捉えやすくなっています。
vs aune IR300
COMETの低域は沈み込みを感じやすい一方、IR300はよりクリーンでタイトな音です。女性ボーカルはCOMETの方がわずかにクリアで前へ出て、重心も若干高め。高域はCOMETが少し柔らかく、刺激を抑えた音なのに対し、IR300は金属音などにきれいな響きを感じられます。
イヤーピースによる音質変化
付属イヤーピースからELOIT VELVETへ変更すると、音の密度や各帯域の位置に分かりやすい変化が感じられました。
付属イヤーピース
高域がやや前へ出て、全体的にあっさりとした開放感のある音です。COMET本来の音の立ち上がりの速さや見通しの良さを、素直に感じやすい組み合わせです。
ELOIT VELVET
付属イヤーピースよりも音が濃密になり、低域と女性ボーカルの存在感が増します。
- 低音域:低域が前へ出て、下支え感が強まります。
- 女性ボーカル:歌声に艶感が加わり、より濃密に感じられます。
- 高音域:分離感がやや高まり、細かな音を捉えやすくなります。
総評
- 女性ボーカルの分離が良く、低い声から高い声まで聴きやすい
- メインボーカルだけでなく、コーラスもしっかりと捉えられる
- 低域の沈み込みが良く、音の立ち上がりも速い
- 高域がクリアで正確にまとまっている
- 解像度が高く、音場もやや広め
- 華やかな響きや長い余韻を求める場合は、ややあっさり感じられる
- 非常に音量を取りやすいため、接続時の音量調整に注意が必要
- タイトさと沈み込みを重視した音のため、重く厚みのある低域を求める方には不向き。
LOVEDIAQUE COMETは、深く沈み込む低域と音の立ち上がりの速さによって、女性ボーカルを鮮明に聴かせるイヤホンです。低域が十分に下支えしながら音が素早く収束するため、歌声やコーラスが周囲の音に埋もれにくく、優れた分離感につながっています。
女性ボーカルは特定の帯域だけを目立たせるのではなく、低い声から高い声までバランス良く描きます。メインボーカルだけでなく、後方のコーラスや細かな表現まで追いやすい点も大きな魅力です。
高域は余計な響きを抑えたクリアで正確な音。音場もやや広く、全体の解像度にも優れています。付属イヤーピースではあっさりとした開放感があり、ELOIT VELVETでは低域の下支えや女性ボーカルの艶を補うことができます。
女性ボーカルを中心に、低域の沈み込み、素早い音の立ち上がり、コーラスを含めた分離の良さを重視する方におすすめです。

