KZ Castor Pro 2 HM Curve Version

イヤホン 総合 女性ボーカル 高音 低音 バランス 解像度 音場
KZ Castor Pro 2
HM Curve Version
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IEM REVIEW #273

KZ Castor Pro 2 HM Curve Version

10mmダイナミックドライバーと10mmPDを搭載し、音質を調整できるチューニングスイッチを備えたイヤホン。

腰高でクリアな女性ボーカルと、シャープで強く主張する高域が中心のサウンドです。低域設定で評価しても低音の量感がかなり少なく、全体のバランスには大きな偏りを感じました。

レビュー環境
ケーブル
GY HiFi-259(バランス接続)
イヤーピース
ELOIT VELVET
DAC/AMP
FiiO K9 AKM
評価時のスイッチ設定:
1 ON/2 ON/3 OFF/4 OFF(低域チューニング)

サウンド特徴

基本特性

解像度と音場は標準的ですが、高域の主張が強く、低域とのバランスにはかなり偏りがあります。低域チューニングでも腰高な印象が強く、刺激の多い明るいサウンドです。

低音域

低域はかなり軽く、低域チューニングに設定しても、かろうじて鳴っていると感じる程度です。楽曲を支える厚みや重み、沈み込みが不足しており、全体の腰高な印象を強めています。

女性ボーカル

女性ボーカルはクリアで、比較的前へ出て聴こえます。ただし重心が高く、歌声の厚みや落ち着きは控えめです。高域の強い主張も重なるため、楽曲によっては刺激を感じやすくなります。

高音域

高域はシャープで、かなりシャリつきを感じる音です。明るさや輪郭はありますが、鋭さが強く、短時間の試聴でも耳への負担を感じやすいサウンドでした。

チューニングスイッチ

低域設定とAll ON

基本評価には1 ON/2 ON/3 OFF/4 OFFの低域チューニングを使用しました。それでも低域の量感はかなり少なく、高域へ偏ったバランスです。

スイッチをすべてONにすると高域のシャリつきがさらに目立ち、非常に疲れやすい音になります。今回確認した範囲では、低域チューニングの方がまだ聴きやすく感じられました。

総評

👍 良い点

  • 高域の輪郭がハッキリしている
  • チューニングスイッチを搭載している
  • 低音を必要とせず、シャープな高域を好む方には選択肢になり得る

👎 気になる点

  • 低域チューニングでも低音の量感がかなり少ない
  • 高域のシャリつきと刺激が非常に強い
  • 女性ボーカルの重心が高く、厚みや落ち着きに欠ける
  • 低域と高域のバランスが大きく偏っている
  • 短時間でも聴き疲れしやすい

💡 総括:どんな人におすすめ?

KZ Castor Pro 2 HM Curve Versionは、低域を控えめにし、シャープで明るい高域を強く押し出したイヤホンです。女性ボーカルはクリアですが、音の重心が高く、高域のシャリつきもかなり目立ちます。

低域チューニングでも低音の量感は非常に少なく、All ONではさらに高域の刺激が強くなります。個人的には耳への負担が大きく、短時間でも聴き続けることが難しいと感じました。

低音をほとんど必要とせず、鋭く強調された高域を好む方には合う可能性があります。一方、一般的な音域バランスや長時間の聴きやすさを求める方にはおすすめしにくい機種です。低音強化版も用意されているため、購入を検討する場合は、そちらを候補にした方がよいと思います。

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