Sound Rhyme SR6

イヤホン 総合 女性ボーカル 高音 低音 バランス 解像度 音場
Sound Rhyme SR6 11.5 11 11.5 11 11 12 11.5

レビュー環境
ケーブル
付属ケーブル(バランス)
イヤーピース
DIVINUS VELVET
DAC/AMP
FIIO K9 AKM

SR6 注目ポイント

1DD + 2BA + 2PD + 1BC という、クアッドブリッド仕様。多ドラならではの圧倒的な情報量と、ピエゾ式骨伝導ドライバー(BC)がもたらす立体的な空間描写を両立した意欲作です。

サウンド特徴

基本特性

やや寒色傾向の、全体的にスッキリと明るい綺麗な音色です。解像度は高めで、音場も広めに展開。ピエゾ式骨伝導による全方位に広い音場と、この多ドラ特有の優れた分離感が非常に気持ちよく聴かせてくれます。

低音域

ぼやけのないタイトな質感でありながら、しっかりとした重みと力強いパンチ力を兼ね備えています。さらに、骨伝導ドライバー(BC)らしい独特の余韻や響きも絶妙に感じられます。

女性ボーカル

非常にクリアで見通しが良く、位置としてはやや前めに定位。全体のトーンとしてやや重心が高めを意識しており、高い音が綺麗に伸びます。ブレスやサ行がやや目立ちやすい部分もありますが、刺さる手前で綺麗にコントロールされています。

高音域

分離が素晴らしく良く、ハッキリとした主張があります。平面駆動由来と思われる緻密なディテールを描写しながらも、音の角をシャープに尖らせすぎない絶妙な加減で、きらびやかさと聴きやすさを両立しています。

他機種との比較

vs Celest PhoenixCall 2

SR6はPhoenixCall 2に比べて、しっかりとした厚みと重みのある低域が音楽の下支えをしており、全体の重心が低く音全体のクオリティの高さ(格の違い)が光ります。
PhoenixCall 2はボーカルがより前へ出て高い音が伸び、高域も前に主張してくるため、全体的に重心が高めで明るい鳴り方です。

vs TANCHJIM SODA

SR6は、低域において重みのあるクリーンかつタイトな打撃感を放ち、中高域も優れた分離感で非常にクリアに見通せるのが強みです。
SODAはボーカルの押し出し(主張)がより強めで、高域も上方向への伸びやかさや音抜けの良さが際立つキャラクターです。

vs NICEHCK NX8Ti

一聴したときの音のインパクトや明瞭さは明確にSR6の勝利です。低域は重みと厚みがあり、ボーカルはすっきりクリアで重心が高め、高域もパキッとハッキリ鳴ります。
NX8Tiは低域の深い沈み込みと響き、定位が前めで柔らかな艶のあるボーカルが特徴の、雰囲力を重視したエモーショナルなサウンドです。

vs KiwiEars ORCHESTRA2

高音域の分離感の良さは両者ハイレベルですが、SR6は低域がふくよかに響きすぎずタイトめで確かな重みを持ち、女性ボーカルは重心が高くすっきりと伸びていく違いがあります。
ORCHESTRA2は低域にややふくよかな響きがあり、女性ボーカルは繊細なブレス(息遣い)を拾いやすい傾向にあります。

vs CRINEAR DAYBREAK

SR6はDAYBREAKと比較すると、全体の音場が全方位に広く展開し、響きや広がりの気持ちよさが際立ちます。低域も質感(響きと重みのバランス)の良さでリードし、ボーカルは僅かに前に出て高い音に伸びがあり、高域もより解像感のあるハッキリとした明るい仕上がりです。
DAYBREAKも十分に厚みのある低域を持っていますが、SR6の方がより空間全体が明るくワイドに感じられます。

総評

👍 良い点

  • 200ドル以下としては頭一つ抜けた高い解像度と、明るく見通しの良い美しいサウンド
  • ピエゾ式骨伝導ドライバー(BC)がもたらす、全方位に広がる極めて立体的な音の響きと空間描写
  • 多種多様なドライバーがそれぞれの持ち味を発揮する、一音一音が高精度に分離する心地よさ
  • タイトで重みのある低域、クリアなボーカル、ディテール豊富な高域の優れたトータルバランス

👎 気になる点

  • マルチドライバーらしい鮮やかな分離感が強みである反面、1DDのような滑らかでシームレスな音の繋がりを最優先する人には好みが分かれる部分も
  • ボーカルの明瞭度が高く重心が上めなため、楽曲によってはブレスやサ行がやや強めに感じられる場合がある(刺さる手前ではあります)

💡 総括:どんな人におすすめ?

全体的にすっきりと明るく、極めて高い解像度を誇る綺麗で高品位なサウンドが最大の魅力です。カリカリとした攻撃的なシャープさはないものの、マルチドライバー構成がフルに活きており、ピエゾ式骨伝導が生み出す全方位のワイドな音場で音が非常に立体的に躍動します。

繋がりの滑らかさよりも「圧倒的な音の分離感と立体的な空間の広がり」を重視したい方には、まさにドンピシャで刺さるキャラクター。約200ドルという定価を考えれば破格の完成度であり、多ドラハイブリッドの醍醐味と骨伝導の恩恵をハイレベルに体験できる、非常に出来の良い大満足の1本です。

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