| イヤホン | 総合 | 女性ボーカル | 高音 | 低音 | バランス | 解像度 | 音場 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ZiiGaat x Jay Audio: Seraphim | 11.5 | 11 | 11 | 11.5 | 11 | 11.5 | 11 |
レビュー環境
サウンド特徴
基本特性
低域、女性ボーカル、高域のそれぞれに存在感があるW字型のサウンドです。全体的に音の主張とメリハリがありますが、特定の音域だけが極端に強く出ることはなく、聴きやすさも保たれています。僅かに重心が高く、やや寒色寄りの音です。
低音域
程よい重みとパンチがあり、中低域にも比較的しっかりとした厚みがあります。量感を感じやすい低域ですが、女性ボーカルや高域へ被りにくく、各音域との分離は良好です。力強さと見通しの良さを両立しています。
女性ボーカル
女性ボーカルはクリアで、やや前へ出て主張する表現です。重心は僅かに高く、高い音へ向かって素直に伸びます。ブレスやサ行には適度な艶があり、明瞭さを保ちながら細かな表現も捉えやすくなっています。
高音域
高域はクリアで解像感が高く、音の分離にも優れています。上方向への伸びと左右への広がりがあり、細かな音も埋もれにくい表現です。ややシャープで存在感はありますが、過度に尖らず聴きやすい範囲に整えられています。
他機種との比較
vs Binary 1900
Seraphimの低域はパンチがあり、中低域にも厚みがあります。1900は中低域の厚みがやや控えめですが、低い位置に重みを感じられる音です。女性ボーカルはSeraphimの方がやや前へ出て、重心も少し高く、伸びのある表現になっています。高域もSeraphimがクリアで主張のある音なのに対して、1900は優しく、細かなディテールを自然に聴かせます。Seraphimは音圧とメリハリが強く、1900は落ち着いた聴きやすい音です。
vs Sound Rhyme SR6
Seraphimの低域はややクリーンでタイトですが、SR6は中低域の量感や広がりを感じやすい音です。女性ボーカルはどちらもやや前へ出ますが、Seraphimの方が僅かに重心が高く、高い音の伸びがあります。高域はSeraphimがクリアでややシャープなのに対し、SR6は細かなディテールを捉えやすい表現です。Seraphimの方が僅かに寒色寄りで、明瞭さとメリハリを感じやすくなっています。
vs ZiiGaat Arcanis
Seraphimの低域はややパンチがあり、中低域にも僅かな厚みがあります。Arcanisは低い位置への沈み込みを感じやすい音です。女性ボーカルはSeraphimが僅かに重心の高い表現で、Arcanisは若干前へ出て艶感があります。高域はSeraphimの方がややシャープで、左右への広がりを感じやすい音です。Arcanisは音が近く、ディテールを捉えやすい一方で、輪郭には少し丸みがあります。メリハリと広がりを求めるならSeraphim、落ち着きや優しさを求めるならArcanisが向いています。
リケーブル効果
NiciHiFi-20
低域には重みと空気感が加わります。女性ボーカルは重心がやや下がり、落ち着いた表現になります。高域も少し柔らかくなり、刺激が抑えられて聴きやすくなります。
Seraphim本来の重心の高さやメリハリは少し弱まりますが、全体のバランスを整えて、ゆったりと聴きたい場合には良い組み合わせです。
NICEHCK Engr.CometFirst
低域はややタイトになり、質感も向上します。女性ボーカルは少し前へ出て厚みが加わり、クリアさと艶感も感じやすくなります。高域はディテールと伸びが向上し、音の広がりも出ます。
高域を過度にシャープにせず、中高域の伸びや女性ボーカルの存在感を強化できます。Seraphimの明瞭な音を活かしながら、全体の完成度を高めやすい組み合わせです。
ivipQ-570
低域は沈み込みが増し、中低域がほかの音域へ被りにくくなります。女性ボーカルはクリアになって分離が向上し、艶と落ち着きも加わります。高域も分離が良くなり、僅かに落ち着いた表現へ変化します。
Seraphimの解像感と分離をさらに伸ばしながら、音の鋭さを抑えて、全体を綺麗で上品な方向へ整えられます。音域間の見通しや質感を重視する場合に相性の良い組み合わせです。
総評
👍 良い点
- 各音域の分離が良く、メリハリがある
- 低域に重みと中低域の厚みがある
- 女性ボーカルがクリアで伸びも良い
- 解像度が高く、音場にも広がりがある
👎 気になる点
- 付属ケーブルは本体の性能に対してやや心もとない
- 音圧と各音域の主張がやや強め
- 柔らかく落ち着いた音を好む場合は好みを選ぶ
💡 総括:どんな人におすすめ?
ZiiGaat x Jay Audio: Seraphimは、程よい重みと中低域の厚みを土台に、クリアな女性ボーカルと伸びのある高域を組み合わせたイヤホンです。全域に存在感がありながら音域同士の分離が良く、W字型らしいメリハリのあるサウンドに仕上がっています。
女性ボーカルはやや前へ出て、高い音まで素直に伸びます。高域にも解像感と広がりがあり、全体的に僅かに重心の高い寒色寄りの音ですが、低域にも十分な重みがあるため、軽すぎる印象にはなりません。
付属ケーブルでも完成度は高いものの、イヤホン本体の性能を考えると、リケーブルによる音質向上を狙う価値があります。
低域の重みや厚みを確保しつつ、女性ボーカル、高域、解像度、音場まで高い水準を求める方におすすめです。特定の音域だけに偏らず、全体に主張のあるハイレベルなサウンドを楽しめます。

